ID : 1076
RC7Mからの変化点
下表にRC7Mからの変化点を示します。
ハード
No | 変化点 | 変更理由 | 対策 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 本体間ケーブルはRC8専用 | 省スペース化 | 新規購入ください | |
2 | 電源ケーブルはRC8専用 | 省スペース化 | 新規購入ください | |
3 | RC7グローバル仕様がRC8標準仕様 | グローバル化 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
4 | セーフティI/OコネクタはMini I/Oコネクタに統合 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | I/O割付は同じです。 |
5 | 防護停止(2系統)を追加 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
6 | Mini I/O電源の内部/外部設定はTPで切替え | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | 切替え用ショートソケットは,RC8では使用しないため同梱しておりません。 |
7 | PCIボードは1枚のみ(RC7は3枚) | 省スペース化 | 詳細はマニュアルを参照ください | PCI Expressが1枚追加されています。 |
8 | I/Oの外部配線を自己復帰型ヒューズで保護 | 使い易さ向上 | 短絡の可能性がある場合は自己復帰型ヒューズで切断し,ペンダントで該当箇所を表示します。 | |
短絡状態を修正すれば部品交換なしで正常状態になりますので,ヒューズおよび出力用ICはRC8では同梱しておりません。 | ||||
9 | フィールドネットワークボードはRC8専用 | グローバル化 | 新規購入ください | |
(DeviceNet, CC-Link, PROFIBUS, EtherNet/IP) | ||||
10 | ドライバボードは2軸1体型 | 省スペース化 | ドライバボード交換は2軸毎になります。 | |
11 | コントローラのメモリバックアップ電池不要 | 保守性向上 | RC7Mでは2年毎にメモリバックアップ電池の交換が必要。RC8では10年毎に内部時計用電池を交換すれば可。 |
ソフト
No | 変化点 | 変更理由 | 対策 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | TP画面全般 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | 基本的なメニュー構成は同じです。 |
(レイアウト,カラー,アイコン等) | ||||
2 | (RC7) Program PRO1 ... End | VBA準拠 | 詳細はマニュアルを参照ください | I/Oからプログラム起動する際はファイル名が使われます。 |
(RC8) Sub Main ... End Sub | ||||
3 | J型変数の要素数が8個になった | 付加軸の使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
4 | 4軸ロボット座標系を6軸ロボットと統一 | 4軸と6軸の不一致解消 | 詳細はマニュアルを参照ください | スカラロボットのT軸動作時にご注意ください。FIGの切替境界の精度上げました。 |
(ツール座標のアプローチ方向はフランジから下向き) | ||||
5 | 内部自動モード/外部自動モードを一つの自動モードに統合 | ISO準拠 | 詳細はマニュアルを参照ください | RC7までの内部自動/外部自動はデンソー独自仕様 |
6 | デッドマンON/OFFでモータON/OFFする | ISO準拠 | 詳細はマニュアルを参照ください | 設定で変更可能 |
7 | 他のプログラムをCallするときは#Includeが必要 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | プログラムのモジュール化が容易になりました。 |
(ローカル変数のローカル化) | ||||
8 | フォルダ変数はstatic変数に変更 | VBA準拠 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
9 | PACコマンド名や仕様が変更されている | 使い易さ向上, VBA準拠 | 詳細はマニュアルの「RC7Mのコマンド対応表」を参照ください | |
(例)Trueは-1,I型変数へのキャスト | ||||
10 | RS-232C接続でWINCAPSIIIが使えない | イーサーネットで接続してください | ||
11 | IOコマンドI変数書き込みモード | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | TP起動権、手動モードでも実施可能になりました。 |
12 | 市販ボードの入出力 | 機能向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | PacScriptから市販ボードへのアクセスが可能 |
13 | 制御ログ | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | ・シミュレーション時にも電流値等が取得可能 ・各軸の電流値が異なります。 RC8:定格比 RC7M:過電流エラー検出レベル比 |
14 | サーボ制御ログ(旧:サーボ単軸ログ) | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | 複数軸化し取得データ種類増 |
15 | GetSrvData/GetSrvJntData | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | SI単位に統一 |
16 | S-LinkVサポートなし | 機能整理 | ||
17 | エラー番号 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | Windowsのエラー体系に合わせました。 |
18 | 操作盤機能 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | 表現、表示能力向上 |
19 | 4軸ロボットのJ4Fig(Single, Double)を6軸ロボットと統一 | 4軸と6軸の不一致解消 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
20 | 4軸ロボットにもJ1Fig(Single, Double)追加 | 4軸と6軸の不一致解消 | 詳細はマニュアルを参照ください | |
21 | パス動作中の瞬時停止からのコンティニュ起動の軌跡をRC7から変更 | 詳細はマニュアルを参照ください | ||
22 | TPでのIOのON/OFF動作にデッドマンSW不要 | 使い易さ向上 | 詳細はマニュアルを参照ください | RC7は、グローバル仕様ではデッドマンSW必要 |
23 | ひとつのタスクでオープンした回線は、他のタスクでデータ通信に使用できない | 詳細はマニュアルを参照ください | プログラムパラメータの「34:複数タスクの同一回線使用許可」を有効にすると、オープンした回線を他のタスクでもデータ通信に使用できます。 | |
24 | (RC7) #Ifdef SCARA_ROBOT または VERTICAL_ROBOT (RC8) #If SCARA_ROBOT または VERTICAL_ROBOT |
機能向上 | 詳細はマニュアルを参照ください (組み込みマクロ) |
プリプロセッサコマンドが拡張されました。 |
25 | エリアは常にチェックされる | 機能向上 | RC7ではエリアは、モータONまたはマシンロックONまたはダイレクトモード時のみチェックしていました。 |
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26 | パリティ計算するI/Oコマンドの対象を変更 | 機能整理 | 詳細はマニュアルを参照ください | RC7はすべてのI/Oコマンド、RC8はステータス領域を使うI/Oコマンドのみパリティ計算を行います。 |
27 | I型変数へ実数を代入する際、RC7では小数点以下を切り捨てていたが、RC8では小数点以下を四捨五入する | 機能整理 | 詳細はマニュアルを参照ください | RC8において、実数の小数点以下を切り捨てる場合はFIXコマンドを利用してください。 |
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