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ID : 3049

TrackDraw

機能

追従動作を行いながら、現在位置から移動量で指定した位置に移動します。

このコマンドはVer.2.3.*から有効です。

構文

TrackDraw 動作補間, 移動量[, 動作オプション]

指定項目

動作補間
動作の補間方法を指定します。"P"/"PTP"でPTP補間動作、"L"でCP補間動作します。
移動量
現在位置からの移動量をベクトル型データで指定します。目標位置オプションを指定できます。

各要素の単位はmmです。

[コンベアトラッキングの場合]

要素 コンベア座標系 内容
X X方向 コンベアベクトル
Y Y方向 コンベアの幅方向を示すベクトル
Z Z方向 コンベア法線ベクトル

[円形トラッキングの場合]

要素 コンベア座標系 内容
X X方向 現在位置におけるターンテーブルの接線方向(テーブルの進行側)
Y Y方向 現在位置とテーブル中心を結ぶベクトル
Z Z方向 コンベアベクトル
動作オプション
動作オプションを指定できます。

解説

追従動作を行いながら、現在位置から移動量で指定した位置に移動します。
このコマンドを実行するにはタスクがロボット軸の制御権を取得しなければなりません。

注意事項

  • コンベアおよび円形トラッキング専用のコマンドです。
  • TrackStartと、TrackStopの間でのみ使用可能です。
  • 外部速度、内部速度による制限は、作業動作である「Draw」動作にのみ効果があります。
    追従動作に対しては効果がありません。

用例

P10 = TrackTargetPos(1)
TrackMove P, P10
TrackDraw P, V(5, 0, 0)
TrackDraw P, V(0, 10, 0)

[コンベアトラッキングの場合]
この例では、TrackMoveでデフォルトの目標位置に動作し、TrackDrawでコンベアベクトル方向に5mm離れた位置に動作します。さらに次のTrackDrawで、そこからコンベアの幅方向に10mm離れた位置に動作します。

[円形トラッキングの場合]
この例では、TrackMoveでデフォルトの目標位置に動作し、TrackDrawでそこからターンテーブルの接線方向に5mm離れた位置に動作します。さらに次のTrackDrawで、そこからテーブル中心を結ぶベクトル方向に10mm離れた位置に動作します。

ID : 3049

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