ID : 3046
コンベアトラッキングの目標位置調整と相対動作
コンベアトラッキング動作中に目標位置を調整したり、相対動作を行う場合は、TrackShiftTargetコマンドやTrackDrawコマンドでオフセット量を指定します。このときのオフセット量は、コンベア座標系で指定します。
これらのコマンドはVer.2.3.*から有効です。
コンベア座標系
コンベアトラッキングの場合は、下図のような座標系を定義します。
ここで、X軸、Y軸、Z軸は下表のように定義します。
軸 | 定義 |
---|---|
X軸 | コンベアベクトル |
Y軸 | コンベアの幅方向を示すベクトル |
Z軸 | コンベア法線ベクトル |
目標位置調整
下図のようにトラッキング動作の目標位置を調整したい場合は、TrackShiftTargetコマンドを使用します。
下記のように、プログラミングします。
P10 = TrackTargetPos(1)
TrackShiftTarget 1, V(5, 10, 0)
TrackMove P, P10
この例では、TrackMoveで、デフォルトの目標位置に対し、コンベアベクトル方向に5mm、コンベアの幅方向に10mmオフセットした位置に動作します。
相対動作
下図のようにトラッキング動作中に相対動作をしたい場合は、TrackDrawコマンドを使用します。
下図のようにプログラミングします。
P10 = TrackTargetPos(1)
TrackMove P, P10
TrackDraw P, V(5, 0, 0)
TrackDraw P, V(0, 10, 0)
この例では、TrackMoveでデフォルトの目標位置に動作し、TrackDrawでコンベアベクトル方向に5mm離れた位置に動作します。さらに次のTrackDrawで、そこからコンベアの幅方向に10mm離れた位置に動作します。
ID : 3046