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ID : 5355

TrackInRange

機能

トラッキング対象ワークの現在位置が、トラッキング範囲内にあるかどうかを調べます。

このコマンドはVer.1.6.*から有効です。

構文

TrackInRange (コンベア番号[, オフセット量[, 下流限界チェック]])

指定項目

コンベア番号

使用するコンベア番号(1~16)を整数型データで指定します。
(Ver.1.11.*以前はコンベア1、コンベア2のみ指定可能です。)

オフセット量
オフセット距離を倍精度実数型で指定します。
単位はコンベアトラッキング時は[mm]、円形トラッキング(Ver.2.3.*以降)時は[deg]です。
正の値を指定するとコンベアベクトル方向にオフセットし、負の値を指定するとコンベアベクトルと逆方向にオフセットします。
オフセット値は、コンベアキャリブレーション時に決められたワークピース上の基準位置からの距離です。
この値は、ワークピースがトラッキング範囲内に存在するかどうかを判断するために使われる、ワークピース上の一点を決定します。
オフセット値が"0"であれば、前に述べた基準位置がトラッキング範囲に位置するときに「ワークピースはトラッキング範囲内である」と判定されます。
省略可能です。省略すると"0"を指定したことになります。 この項目はVer.1.10.*から使用可能です。
下流限界チェック

トラッキング範囲内で下流限界のチェックの有効/無効を指定します。
無効の場合はVARIANT_TRUE(-1)、有効の場合はVARIANT_FALSE(0)を指定します。
省略可能です。省略した場合は、VARIANT_FALSE(0)を指定したことになります。
無効にすると下流限界より上流にあるかどうかのチェックは行いません。この項目はVer.1.12.1から使用可能です。

戻り値

整数型データで値を返します。
トラッキング範囲内の場合は"0以外 (True)"を、範囲外の場合は、"0 (False)"を返します。

解説

TrackTargetPosで設定したトラッキング対象ワークの現在位置がトラッキング範囲内にあるかどうかを調べます。
Wait」コマンドと組合わせることで、トラッキング対象ワークトラッキング範囲内に入るまでタスクを待たせることができます。

注意事項

コンベアおよび円形トラッキング専用のコマンドです。

用例

トラッキング対象ワークの現在位置がトラッキング範囲内に入るまで待たせる。

Wait TrackInRange(1)

トラッキング対象ワークの現在位置を500[mm]上流にオフセットさせた位置がトラッキング範囲に入るまで待たせる。

Wait TrackInRange(1, -500)

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