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ID : 5351

TrackArrivalTime

機能

トラッキング対象ワークの現在位置が、トラッキング範囲の指定端に到達するまでの時間を返します。

このコマンドはVer.1.6.*から有効です。

構文

TrackArrivalTime (コンベア番号 [, 上流限界・下流限界の指定[, オフセット量]])

指定項目

コンベア番号

使用するコンベア番号(1~16)を整数型データで指定します。
(Ver.1.11.*以前はコンベア1、コンベア2のみ指定可能です。)

上流限界・下流限界の指定

整数型データで指定します。省略可能です。省略した場合は"0"(上流限界)が指定されます。"-1"を指定した場合は、下流限界になります。

オフセット量

オフセット距離を倍精度実数型で指定します。単位はmmです。
正の値を指定するとコンベアベクトル方向にオフセットし、負の値を指定するとコンベアベクトルと逆方向にオフセットします。
オフセット値は、コンベアキャリブレーション時に決められたワークピース上の基準位置からの距離です。
この値は、ワークピースがトラッキング範囲内に存在するかどうかを判断するために使われる、ワークピース上の一点を決定します。
オフセット値が"0"であれば、前に述べた基準位置がトラッキング範囲に位置するときに「ワークピースはトラッキング範囲内である」と判定されます。
省略可能です。省略すると"0"を指定したことになります。この項目はVer.1.10.*から使用可能です。

戻り値

トラッキング範囲上流限界および、下流限界に到達するまでの時間を、倍精度実数型データで返します。単位は[msec]です。
上流限界指定時に上流限界をすでに通過している場合、下流限界指定時に下流限界をすでに通過している場合は、"0"を返します。

解説

TrackTargetPosで設定したトラッキング対象ワークの現在位置がトラッキング範囲上流限界および、下流限界にワークが到達するまでの時間を返します。

注意事項

コンベアおよび円形トラッキング専用のコマンドです。

用例

トラッキング対象ワークトラッキング範囲下流限界に到達するまで時間に応じて処理を分岐させる例です。

Dim restTime As Double
restTime = TrackArrivalTime(1, -1)
If (restTime > 500) Then
  ' トラッキング可能
  ' 追従継続
  ' TrackMove P, P[10]
Else
  ' トラッキング不可
  ' トラッキング終了
  ' TrackStop 1
End If

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