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ID : 5794

TrackMinimumIntervalLength

機能

ワークの重複登録を防止するための閾値を設定します。

このコマンドはVer.1.8.*から有効です。

構文

TrackMinimumIntervalLength コンベア番号, 最小ワーク間隔

指定項目

コンベア番号
使用するコンベア番号(1~16)を整数型データで指定します。
(Ver.1.11.*以前はコンベア1、コンベア2のみ指定可能です。)
最小ワーク間隔
ワークの重複登録を防止するための、ワークとワークの間の最小間隔を指定します。
"0"以上の整数型データで指定します。 単位は[mm]です。

解説

ワークの重複登録を防止するための閾値を設定します。TrackSetVisionTrackSetSensorコマンドで、トラッキングバッファにワークのデータを保存する際に機能します。「新規に追加しようとしているワーク」の位置と「バッファ内に既に登録されているワーク」の位置が、指定した間隔よりも小さい場合、重複登録しないように「新規に追加しようとしているワーク」のデータを破棄します。

このコマンドは、実際には、コンベアおよび円形トラッキングパラメータの、「最小ワーク間隔(視覚センサ)」または「最小ワーク間隔(センサ)」の値を変更します。指定したコンベア番号のコンベアまたはターンテーブルが、ビジョントラッキングの場合は「最小ワーク間隔(視覚センサ)」が変更され、センサトラッキングの場合は「最小ワーク間隔(センサ)」が変更されます。

ただし、このコマンドで変更した設定は、ロボットコントローラの電源をOFFにして再びONにすると、変更前の値に戻ります。

この変更前の値というのは、パラメータ設定画面(センサトラッキング(コンベア円形)、 ビジョントラッキング(コンベア円形))で設定した値です。

従って、通常使用する設定はパラメータ設定画面で設定し、局所的に使用する設定をこのコマンドで設定する、というように使い分けると便利です。

関連項目

TrackOffsetMarginTrackSetSensorTrackSetVisionTrackTargetPosコンベアトラッキング用コマンド円形トラッキング用コマンド、パラメータ設定画面(センサトラッキング(コンベア円形)、 ビジョントラッキング(コンベア円形))

注意事項

  • コンベアおよび円形トラッキング専用のコマンドです。
  • 電源OFF時、ビジョントラッキングの場合は、設定値がコンベアトラッキングパラメータの「最小ワーク間隔(視覚センサ)」の値に初期化されます。
  • 電源OFF時、センサトラッキングの場合は、設定値がコンベアトラッキングパラメータの「最小ワーク間隔(センサ)」の値に初期化されます。

用例

下記の例は、最小ワーク間隔の値を10mmに設定しています。

TrackMinimumIntervalLength 1, 10

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