ID : 5794
TrackMinimumIntervalLength
機能
ワークの重複登録を防止するための閾値を設定します。
構文
TrackMinimumIntervalLength コンベア番号, 最小ワーク間隔
指定項目
解説
ワークの重複登録を防止するための閾値を設定します。TrackSetVision、TrackSetSensorコマンドで、トラッキングバッファにワークのデータを保存する際に機能します。「新規に追加しようとしているワーク」の位置と「バッファ内に既に登録されているワーク」の位置が、指定した間隔よりも小さい場合、重複登録しないように「新規に追加しようとしているワーク」のデータを破棄します。
このコマンドは、実際には、コンベアおよび円形トラッキングパラメータの、「最小ワーク間隔(視覚センサ)」または「最小ワーク間隔(センサ)」の値を変更します。指定したコンベア番号のコンベアまたはターンテーブルが、ビジョントラッキングの場合は「最小ワーク間隔(視覚センサ)」が変更され、センサトラッキングの場合は「最小ワーク間隔(センサ)」が変更されます。
ただし、このコマンドで変更した設定は、ロボットコントローラの電源をOFFにして再びONにすると、変更前の値に戻ります。
この変更前の値というのは、パラメータ設定画面(センサトラッキング(コンベア、円形)、 ビジョントラッキング(コンベア、円形))で設定した値です。
従って、通常使用する設定はパラメータ設定画面で設定し、局所的に使用する設定をこのコマンドで設定する、というように使い分けると便利です。
関連項目
TrackOffsetMargin、 TrackSetSensor、 TrackSetVision、 TrackTargetPos、 コンベアトラッキング用コマンド、 円形トラッキング用コマンド、パラメータ設定画面(センサトラッキング(コンベア、円形)、 ビジョントラッキング(コンベア、円形))
注意事項
- コンベアおよび円形トラッキング専用のコマンドです。
- 電源OFF時、ビジョントラッキングの場合は、設定値がコンベアトラッキングパラメータの「最小ワーク間隔(視覚センサ)」の値に初期化されます。
- 電源OFF時、センサトラッキングの場合は、設定値がコンベアトラッキングパラメータの「最小ワーク間隔(センサ)」の値に初期化されます。
用例
下記の例は、最小ワーク間隔の値を10mmに設定しています。
TrackMinimumIntervalLength 1, 10
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