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ID : 5376

TrackSetVision

機能

ビジョンセンサが検出したワークに関するデータを、トラッキングバッファに保存します。

このコマンドはVer.1.6.*から有効です。

構文

TrackSetVision コンベア番号, ワーク検出数, センサ検出座標 [, ユーザデータ [, 属性データ] ]

指定項目

コンベア番号

使用するコンベア番号(1~16)を整数型データで指定します。
(Ver.1.11.*以前はコンベア1、コンベア2のみ指定可能です。)

ワーク検出数

1度の実行でトラッキングバッファに保存するワークの個数を整数型データで指定します。
負の値を設定すると、I/Oからのトリガ入力が不要な内部トリガモードになります。
(Ver.1.11.*以前は負の値を設定するとエラーになります。)

内容
正の値 ビジョンセンサが検出したワーク数を正の値で設定します。
ビジョンセンサからのI/O入力を受けて、コンベアのエンコーダ値が事前に保存されている必要があります。
0 エラー
負の値 内部トリガを基に設定したいワーク数を負の値で設定します。
ビジョンセンサからのI/O入力は不要で、このコマンド実行時のコンベアのエンコーダ値が保存されます。

 

センサ検出座標

ワーク検出数分のビジョンセンサ検出座標を指定します。指定の仕方は以下の3通りです。

データ型 内容
ベクトル型 ワーク検出数が1個の場合に指定可能です。
バリアント(Variant)型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
配列の各要素は、ベクトル型で設定します。
ベクトル型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
配列の各要素は、ベクトル型で設定します。
この項目はVer.2.0.*から使用可能です。

 

ユーザデータ

ユーザデータを設定しておくと、「TrackTargetPos」実行時に、指定のユーザデータ値が設定されたワークのみをトラッキングバッファから取り出すことができます。指定の仕方は以下の3通りです。省略可能です。省略した場合は"-1"になります。負の値を入れると、省略と同じ扱いになります。

データ型 内容
整数型 ワーク検出数が1個の場合に指定可能です。
バリアント(Variant)型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。
整数型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。

 

属性データ

検出したワークごとに、ユーザが任意に割り当てることのできる属性値です。この項目はVer.1.10.*から使用可能です。指定の仕方は以下の3通りです。省略可能です。省略した場合は"-1"になります。

データ型 内容
整数型 ワーク検出数が1個の場合に指定可能です。
バリアント(Variant)型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。
整数型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。

解説

ビジョンセンサが検出したワークに関するデータを、トラッキングバッファに保存します。
1個のワークの登録で保存されるデータは、以下の通りです。

  保存値 直接指定
(1) トラッキングバッファ内のインデックス値 (整数型データ) 不可能
(2) ワーク検出時のコンベアのエンコーダ値 (整数型データ) 不可能
(3) ビジョンセンサ検出座標 (バリアント(Variant)型データ配列 ) 可能
(4) ユーザデータ (整数型データ) 可能
(5) 属性データ (整数型データ) 可能

注意事項

  • ビジョントラッキングのみ使用可能です。

用例

ビジョンセンサが、画像座標"x=100[pixel]", y=10[pixel]"、向き"θ=30[deg]"のワーク1を検出

Dim visPos1 As Variant
visPos1 = Array(100, 10, 30)

ビジョンセンサが、画像座標"x=100[pixel]", y=200[pixel]"、向き"θ=0[deg]"のワーク2を検出

Dim visPos2 As Variant
visPos2 = Array(100, 200, 0)

ビジョンセンサが、画像座標"x=10[pixel]", y=200[pixel]"、向き"θ=45[deg]"のワーク3を検出

Dim visPos3 As Variant
visPos3 = Array(10, 200, 45)

ビジョンセンサで検出した3つのワークをトラッキングバッファにユーザデータと属性を指定して保存

TrackSetVision 1,3, Array(visPos1, visPos2, visPos3), Array(1, 2, 3), Array(1, 1, 1)

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