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ID : 5375

TrackSetSensor

機能

センサが検出したワークに関するデータを、トラッキングバッファに保存します。

このコマンドはVer.1.6.*から有効です。

構文

TrackSetSensor コンベア番号, ワーク個数 [, ユーザデータ [, 属性データ]]

指定項目

コンベア番号

使用するコンベア番号(1~16)を整数型データで指定します。
(Ver.1.11.*以前はコンベア1、コンベア2のみ指定可能です。)

ワーク個数

1度の実行でトラッキングバッファに保存するワークの個数を整数型データで指定します。
負の値を設定すると、I/Oからのトリガ入力が不要な内部トリガモードになります。
(Ver.1.11.*以前は"1"以上の整数型データで指定します。)

内容
正の値 センサが検出したワーク数を正の値で設定します。
センサからのI/O入力を受けて、コンベアのエンコーダ値が事前に保存されている必要があります。
0 エラー
負の値 内部トリガを基に設定したいワーク数を負の値で設定します。
センサからのI/O入力は不要で、このコマンド実行時のコンベアのエンコーダ値が保存されます。

 

ユーザデータ

ユーザデータを設定しておくと、「TrackTargetPos」実行時に、指定のユーザデータ値が設定されたワークのみをトラッキングバッファから取り出すことができます。指定の仕方は以下の3通りです。省略可能です。 省略した場合は"-1"になります。負の値を入れると、省略と同じ扱いになります。

データ型 内容
整数型 ワーク個数が1個の場合に指定可能です。
バリアント(Variant)型の1次配列 ワーク個数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク個数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。
整数型の1次配列 ワーク個数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク個数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。


属性データ

検出したワークごとに、ユーザが任意に割り当てることのできる属性値です。この項目はVer.1.10.*から使用可能です。
指定の仕方は以下の3通りです。省略可能です。省略した場合は"-1"になります。

データ型 内容
整数型 ワーク検出数が1個の場合に指定可能です。
バリアント(Variant)型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。
整数型の1次配列 ワーク検出数が1個以上の場合に指定可能です。
各要素の値は、整数型データで指定します。
要素数が、ワーク検出数より少ないときは、不足分は"-1"が設定されます。

解説

センサが検出したワークに関するデータを、トラッキングバッファに保存します。
1個のワークの登録で保存されるデータは、以下の通りです。

  保存値 直接指定
(1) トラッキングバッファ内のインデックス値 (整数型データ) 不可能
(2) ワーク検出時のコンベアのエンコーダ値 (整数型データ) 不可能
(3) センサ検出位置 (ポジション型データ) 不可能
(4) ユーザデータ (整数型データ) 可能
(5) 属性データ (整数型データ) 可能

ワーク個数を複数設定することで、同一パレット上に載った複数のワークをロボットが把持しに行く動作を記述できます。

注意事項

  • センサトラッキングのみ使用可能です。

用例

TrackSetSensor 1, 3, Array(1, 2, 3), Array(1, 1, 1)

3つ分のワークのデータを、ユーザデータと属性を指定してトラッキングバッファに保存。

ID : 5375

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