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プログラムコマンドでの記録
プログラムコマンドやティーチングペンダント、WINCAPSIIIでログを記録するタイミングを操作できるログは、制御ログ、トレースログ、サーボログです。これらのログはリングバッファと呼ばれるメモリ領域を使用してログを記録します。リングバッファは一定の容量を持ち、一番古いデータに新しいデータを書き込み更新しています。
記録開始時 | バッファサイズを超えた時 |
---|---|
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コマンドの種類
下記の3つのコマンドにより、プログラムの指定部分のログを残すことができます。
クリアログコマンド
リングバッファに保持されているデータを削除し、ログの記録を始めます。
各ログのクリアログコマンドは以下の通りです。
制御ログ | SysLog.Ctrl.Clear |
---|---|
トレースログ | SysLog.Trace.Clear |
サーボログ | SysLog.Servo.Clear |
スタートログコマンド
ログの取得開始を指定します。このコマンドの位置からユーザが取得できるログの記録が開始します。
事前にクリアログコマンドが実行されていない場合は、クリアログを行ってから、ログの取得を開始します。
各ログのスタートログコマンドは以下の通りです。
制御ログ | SysLog.Ctrl.Start |
---|---|
トレースログ | SysLog.Trace.Start |
サーボログ | SysLog.Servo.Start |
ストップログコマンド
ログの記録停止を指定します。このコマンド位置でリングバッファへの記録を停止します。
各ログのストップログコマンドは以下の通りです。
制御ログ | SysLog.Ctrl.Stop |
---|---|
トレースログ | SysLog.Trace.Stop |
サーボログ | SysLog.Servo.Stop |
ログデータ対象
クリアログで記録は開始しますが、ユーザがログデータとして、リングバッファから取得できるのは、下記の箇所です。
(1)スタートログコマンドから、あらかじめパラメータで設定した時間までのログ
(2)スタートログコマンドから、ストップログコマンドまでのログ
設定時間よりも後で、ストップログコマンドが有効になる場合は、取得できるのは、設定時間までのログです。
(3)ストップログコマンドから、あらかじめパラメータで設定した時間まで遡ったログ
ただし、クリアログコマンドによるログ記録開始が、設定時間より短い場合は、ログ記録開始からのデータになります。
ログ停止タイミング
ログのリングバッファへの記録は、下記のタイミングで停止します。
- スタートログコマンドから、あらかじめパラメータで設定した時間経過時
- ストップログコマンド実行時
- エラーが発生した時
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