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ID : 3073

外部付加軸機能を使用する場合の配線

2台のロボットを連動させるときの配線は下図のようになります。
3台以上のロボットを連動させる場合は、こちらを参照してください。

HUB

通信速度が1Gbps以上のものをご使用ください。

HUBにWINCAPSIII(PC)以外の機器を接続する場合は、協調機能に影響がないかを、実機にて確認してください。

通信量の多い機器(例 : カメラ)を接続すると、状況によりロボットがエラー停止する場合がありますので、できる限りご使用を避けてください。

Ethernet通信用LANケーブル

カテゴリ6以上でシールドされたものをご使用ください。

結線方式は、ストレートとクロスのどちらも使用できます。

EtherCAT通信用LANケーブル

カテゴリ5以上でツイストペアのものをご使用ください。

結線方式は、ストレートとクロスのどちらも使用できます。

  • EtherCATマスターボードおよびEtherCATスレーブボードには、それぞれLANケーブルを接続するコネクタが2つあります。かならず、図に示したコネクタに接続するようにしてください。
  • EtherCATマスターボードと接続する機器は、必ずEtherCATスレーブボードにしてください。EtherCATマスターボードと外部付加軸を接続し、外部付加軸からEtherCATスレーブボードをつなげると、正しく動作しません。
  • EtherCATマスタボードとEtherCATスレーブボードのステータスは、マスタボードの「LED表示」スレーブボードの「LED表示」を参照してください。
オプション品
EtherCATマスターボード

マスターコントローラには、EtherCATマスターボードと協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスの他に、外部付加軸のソフトウェアライセンスも必要です。

ですが、お客様のご利用状況によっては、購入不要なものがあります。例えば、すでに外部付加軸を使用しているロボットコントローラに対して、協調機能も使用できるようにするためには、協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスを購入するだけで済みます。

下記表に各製品の品番を示しますので、お客様のご利用状況に応じて、購入製品を選択してください。

  • 協調機能(マスターコントローラ用)と外部付加軸の両方のソフトウェアライセンスが必要な場合 (以下の中から選択)
製品 品番
EtherCATマスターボード (コントローラに組付出荷)
協調機能(マスターコントローラ用)と外部付加軸のソフトウェアライセンスを含む
410010-858*と410002-862*を注文
EtherCATマスターボード (ボード単品出荷)
協調機能(マスターコントローラ用)と外部付加軸のソフトウェアライセンスを含む
410010-859*と410002-863*を注文
協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスのみ
410002-775*
外部付加軸のソフトウェアライセンスのみ
410002-863*
  • 外部付加軸のソフトウェアライセンスが不要な場合 (以下の中から選択)
製品 品番
EtherCATマスターボード (コントローラに組付出荷)
協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスを含む
410010-858*
EtherCATマスターボード (ボード単品出荷)
協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスを含む
410010-859*
協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスのみ
410002-775*
  • 協調機能(マスターコントローラ用)のソフトウェアライセンスが不要な場合 (以下の中から選択)
製品 品番
EtherCATマスターボード (コントローラに組付出荷)
外部付加軸のソフトウェアライセンスを含む
410010-848*
EtherCATマスターボード (ボード単品出荷)
外部付加軸のソフトウェアライセンスを含む
410010-849*
外部付加軸のソフトウェアライセンスのみ
410002-863*
  • EtherCATマスターボードのみ必要な場合
製品 品番
EtherCATマスターボード (ボード単品出荷)
ソフトウェアライセンス無し
410010-845*
 
EtherCATスレーブボード
以下の品番から選択してください。
製品 品番
EtherCATスレーブボード (コントローラに組付出荷)
協調機能(スレーブコントローラ用)のソフトウェアライセンスはWEBより無償ダウンロード
410010-773*
EtherCATスレーブボード (ボード単品出荷)
協調機能(スレーブコントローラ用)のソフトウェアライセンスはWEBより無償ダウンロード
410010-774*
協調機能(スレーブコントローラ用)のソフトウェアライセンスの取得方法は、"オプション機能とライセンス"を参照してください。
なお、スレーブコントローラには、外部付加軸のソフトウェアラインセンスは不要です。
外部付加軸
使用可能なEtherCAT Slave 対応アンプ
メーカー 製品
山洋電気 SANMOTION R ADVANCED MODEL AC100V 200V仕様
(高速通信仕様 (型番:RS2*****H**)のみ。ただしリニア除く)
安川電機 SGD7S EtherCAT AC100V AC200V AC400V仕様
(型番:SGD7S-****A0********)
(ただしリニア、ダイレクトドライブ除く)

デルタ電子

(Ver.2.5.*から使用可能)

ASDA-A2-Eシリーズ(型番:ASD-A2-****-E)
(ただしリニア除く)

Panasonic

(Ver.2.5.*から使用可能)

  • MINUS A5B (型番:M*DH*****B**)シリーズ(M枠を除く)
  • MINUS A6BE A6BF (型番:M*DL***BE*** or M*DL***BF***) シリーズ
  • MINUS A6BL A6BM (型番:M*DL***BL*** or M*DL***BM***)シリーズ

リニアモータは2.9.*以降から使用可能。ダイレクトドライブは不可

リニアモータを使用する場合、エンコーダのピッチ長1μm以上(例:5μm)で最高速度10m/s以内で使用してください。

この範囲を超える場合は弊社営業にお問い合わせください。

HIWIN

(Ver.2.7.*から使用可能)

  • D1シリーズ(EtherCAT対応品)
  • D2シリーズ(型番:D2*-****-E-**)

(D1Nシリーズ除く。リニアにも対応)

注:*には、電源容量、エンコーダ種類等を表す文字が入ります。

外部付加軸では、多軸アンプは非対応です。

 
接続可能な外部付加軸の最大数
ロボットコントローラ1台あたりに対して、接続可能な外部付加軸の最大数が決まっています。
ロボットコントローラに4軸ロボットがつながっている場合は最大4個、6軸ロボットがつながっている場合は最大2個の外部付加軸を接続できます。
例えば、2台のロボットを連動させる場合に、マスターコントローラ、スレーブコントローラともに4軸ロボットがつながっているときは、合計8個の外部付加軸を接続できます。

どの外部付加軸が、マスターコントローラとスレーブコントローラのどちらに割り付くのかは、接続順序によって決まります。詳細は"外部付加軸の接続構成"を参照してください。

WINCAPSIIIとロボットコントローラでデータを送受信する時の配線 協調機能のシステム調整時には、WINCAPSIIIと、マスターコントローラおよびスレーブコントローラで、データの送受信を行います。その場合は、WINCAPSIIIがインストールされたPC、マスターコントローラ、スレーブコントローラの全てがつながっている必要があります。そのため、図のように配線します。
その他
  • マスターコントローラにはEtherCATマスターボードを装着するため、同じPCIボードである、電動ハンドコントロールボードやパラレルI/Oボードは併用できません。CC-LinkリモートデバイスボードなどのPCI Expressボードは併用可能です。
  • マスターコントローラにつながるロボットにて電動ハンドを使用したい場合は、"電動ハンドを使用する場合の注意事項"を参照してください。
  • スレーブコントローラではフィールドネットワークを使用できません。WINCAPSIIIにて、スレーブコントローラのI/O割付を、MiniI/O専用に設定してください。

3台以上のロボットを連動させる場合の配線

3台以上のロボットを連動させる場合、スレーブコントローラにつながるロボットには、下図のようにロボット名が割り振られます。
EhterCATの接続順がマスターコントローラに近い方から順に、Robot1、Robot2と割り振られます。
(各構成品の説明内容は、上記表と同じです。)

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このページに関連する情報
外部付加軸の接続構成