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有効/無効設定
ティーチングペンダントまたはコマンドを使用して、衝突検出機能の有効/無効設定を行ないます。初期値は「無効」に設定されています。
ティーチングペンダントで行なった設定は、コントローラ電源OFF後も保持されます。コマンドでの設定は、コントローラ電源OFF後、ティーチングペンダントの設定に戻ります。
コマンドの詳細については、「CollisionDetection」を参照ください。
自動・ティーチチェックの設定手順
自動・ティーチチェックモードの衝突検出機能を有効にするためには、まずテーブルを指定して有効にする軸を設定し、その後、テーブルを指定してCollisionDetectionコマンドを実行します。
以下にティーチングペンダント操作による設定手順を示します。
軸の有効/無効の設定には、全軸を一括して設定する方法と、個別に軸を設定する方法があります。
ロボット動作中に設定の変更はできません。
テーブルの設定はSetCollisionDetectionコマンドでも行うことができます。両方設定した場合は、コマンドの内容が優先されます。
全軸を一括して有効にする手順
この方法はVer.2.7.*から有効です。
1
基本画面-[F2 アーム]-[F6 補助機能]-[F2 衝突/干渉]-[F1 衝突検出]を押します。
「衝突検出設定画面」が表示されます。
2
衝突検出機能を有効にする軸番号を選択し、[F6 全軸切替]を押します。
システムメッセージが表示されますので、[衝突検出]の選択ボタンを[ON]に切り替え、[OK]を押します。
[Cancel]を押すと、設定は変更されません。
なお、[衝突検出]が[OFF]になっている場合に、[OK]を押すと全軸が無効になります。
3
以下のように、有効にした軸が緑色で表示されます。
軸の設定が完了後、[OK]を押します。
設定が保存され、衝突/干渉メニュー画面に戻ります。
4
設定したテーブル番号を指定してCollisionDetectionコマンドを実行すると、衝突検出機能が有効になります。
例:テーブル番号1を指定して衝突検出機能を有効にします。
CollisionDetection True,1
コマンドで有効にした衝突検出機能が無効になるのは以下のときです。
- [MOTOR]をONしたとき。
- CollisionDetectionコマンドでFalseを指定したとき。
- 手動モードへ切り替えたとき。
個別に軸を設定する手順
「全軸を一括して有効にする手順」のSTEP2で、以下の手順を実施します。他は、「全軸を一括して有効にする手順」と同じです。
2
衝突検出機能を有効にする軸番号を選択し、各軸番号の[有効]または[F5 編集]を押します。
システムメッセージが表示されますので、良ければ[OK]を押します。
[Cancel]を押すと、設定は変更されません。
J1を有効にした場合、以下のように緑色で表示されます。
設定が必要な全ての軸を、上記の手順で有効に設定します。
手動モードの設定手順
手動モードの衝突検出機能を有効にするには、手動操作用テーブルを指定して有効にする軸を設定します。
以下にティーチングペンダント操作による設定手順を示します。
軸の有効/無効の設定には、全軸を一括して設定する方法と、個別に軸を設定する方法があります。
全軸を一括して有効にする手順
1
基本画面-[F2 アーム]-[F6 補助機能]-[F2 衝突検出]-[手動タブ]を選択します。
以下の画面が表示されます。
2
[F6 全軸切替]を押します。
システムメッセージが表示されますので、[衝突検出]の選択ボタンを[ON]に切り替え、[OK]を押します。
[Cancel]を押すと、設定は変更されません。
なお、[衝突検出]が[OFF]になっている場合に、[OK]を押すと全軸が無効になります。
3
以下のように、有効にした軸が緑色で表示されますので、[OK]を押します。
設定が保存され、指定した軸の衝突検出機能が有効になり、衝突/干渉メニュー画面に戻ります。
個別に軸を設定する手順
「全軸を一括して有効にする手順」のSTEP2で、以下の手順を実施します。他は、軸を一括して有効にする手順」と同じです。
2
衝突検出機能を有効にする軸番号を選択し、各軸番号の[有効]または[F5 編集]を押します。
システムメッセージが表示されますので、良ければ[OK]を押します。
[Cancel]を押すと、設定は変更されません。
J1を有効にした場合、以下のように緑色で表示されます。
設定が必要な全ての軸を、上記の手順で有効に設定します。
衝突検出機能の有効状態の確認
ティーチングペンダント上部のアーム状態を示すアイコンをタッチすると、有効状態が確認できます。
自動・ティーチチェックモードと手動モードでは、表示内容が異なります。
自動・ティーチチェックモードで機能が有効な場合
手動モードで機能が有効な場合
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