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ロボットコントローラの必要条件と安全用信号の配線

協調機能を使用するロボットコントローラは、次の内容を参考にして選択してください。

ロボットコントローラの必要条件

  • マスターコントローラはハイスペックCPUを搭載したロボットコントローラである必要があります。
  • ロボットコントローラのソフトウェアバージョンが古いものは使用できません。また、使用可能な ロボットコントローラのソフトウェアバージョンは、ロボットコントローラどうしの通信方法によって異なります。
    ロボットコントローラどうしの通信方法 使用可能なソフトウェアバージョン
    Ethernetのみ 1.9.* 以上
    EthernetとEtherCATの併用 2.3.* 以上

    ロボットコントローラどうしの通信方法については、"ロボットコントローラどうしの通信方法"を参照してください。
  • ロボットコントローラのソフトウェアバージョンは、マスターコントローラとスレーブコントローラで、同じである必要があります。

    ソフトウェアバージョンの表記は、ピリオドで数字を3つに分けています。3つの数字の内、左から2つのバージョンがマスターコントローラとスレーブコントローラで同じであれば、使用可能です。

    <例>

    ソフトウェアバージョン 使用可能/不可能
    マスターコントローラ スレーブコントローラ
    2.0.2 2.0.0 使用可能
    2.2.0 2.0.0 使用不可能

     

  • マスターコントローラとスレーブコントローラの仕様は、同じである必要があります。
    ここでの仕様とは以下のことを言います。
      (1) 標準仕様 (RC8AまたはRC8)
      (2) セーフティI/Oレス仕様 (RC8AまたはRC8)
      (3) セーフティモーション仕様
    例えば、マスターコントローラが標準仕様である場合、スレーブコントローラも標準仕様である必要があります(RC8AとRC8が混在しても使用可能です)。
    なお、ISOの安全規格に準拠するためには、上記の(1)、(3)のいずれかを使用してください。
  • 協調機能用のソフトウェアライセンスが必要です。
    マスターコントローラとスレーブコントローラでそれぞれ必要ですが、スレーブコントローラのソフトウェアライセンスは無償です。取得方法は、"オプション機能とライセンス"を参照してください。
    マスターコントローラ用のソフトウェアライセンスは有償です。ご注文時の品番は、ロボットコントローラどうしの通信方法よって異なります。ロボットコントローラどうしの通信方法ごとに、配線方法を説明しているコンテンツがあり、そちらに品番を記載しております。
    ロボットコントローラどうしの通信方法については、"ロボットコントローラどうしの通信方法"を参照してください。
  • 使用可能なロボットは以下のとおりです。

    マスターコントローラ

    スレーブコントローラ

    VM-6083 / VM-60B1
    VS-6556 / VS-6577
    VS050 / VS060 / VS068 / VS087
    VP-6242/ VP-5243
    HMシリーズ
    HSシリーズ
    HSA1シリーズ
    HSRシリーズ

    マスターコントローラとスレーブコントローラで、別々のロボットを使用できます。
    付加軸を使用することもできます。
  • 連動可能なロボットは4台までです。
    ロボットコントローラの構成は、マスターコントローラが1台、その他はスレーブコントローラとなります。
    3台以上のロボットを連動する場合は、次の条件が必要です。
    ロボットコントローラのソフトウェアバージョン 2.5.* 以上
    ロボットコントローラどうしの通信方法 EthernetとEtherCATの併用
    ロボットコントローラどうしの通信方法については、"ロボットコントローラどうしの通信方法"を参照してください。
  • MC8は使用できません。

安全用信号の配線

ロボットコントローラの仕様によって安全用信号の配線方法が異なります。

また、ロボット安全規格ISO10218に準拠する場合は、安全用信号の配線の他に、実施すべき内容があります。

詳細は次の表の参照先をご覧ください。

RC8A/RC8 仕様 安全用信号の配線方法 ISO10218に準拠するための方法
RC8A 標準仕様 "RC8A 標準仕様の安全用信号の配線"を参照してください。 "ロボット安全規格への対応処置"を参照してください。
セーフティモーション仕様 "RC8A セーフティモーション仕様の安全用信号の配線"を参照してください。
セーフティI/Oレス仕様 "RC8A セーフティI/Oレス仕様の安全用信号の配線"を参照してください。

この仕様ではISO10218に準拠できません。

RC8 標準仕様 "RC8 標準仕様の安全用信号の配線"を参照してください。 "ロボット安全規格への対応処置"を参照してください。
セーフティI/Oレス仕様 "RC8 セーフティI/Oレス仕様の安全用信号の配線"を参照してください。 この仕様ではISO10218に準拠できません。

RC8AとRC8が混在する場合は、マスターコントローラの仕様に対する配線方法で配線してください。例えば次のような構成の場合、RC8Aの標準仕様の配線方法を参照し、配線してください。

マスターコントローラ RC8A 標準仕様
スレーブコントローラ RC8 標準仕様

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