ID : 2613
制振機能M
機能概要
ロボットの姿勢や負荷に合わせて振動を軽減する機能です。
特に、重負荷を装着してZ軸を下端に下げた状態での、高速動作時に発生する振動抑制の効果があります。
対象ロボット
以下のロボットで使用できます。
分類 | 対象ロボット | 「217:制振機能M有効設定」の初期値 |
---|---|---|
水平多関節ロボット | HSRシリーズ | 1:有効 |
HSA1シリーズ | ||
垂直多関節ロボット | VMシリーズ | 0:無効 |
VS087 |
使用方法
ティーチングペンダントで使用条件一覧の「217:制振機能M有効設定」の値を「1」(ON)にすることで機能が有効になります。「0」(OFF)にすると無効になります。
なお、上表のように、このパラメータの初期値はロボットにより異なります。
使用条件の表示・設定については、ティーチングペンダント操作ガイドの「使用条件の表示・設定」を参照してください。
使用上の注意
- 負荷設定(先端負荷質量、先端負荷重心位置など)を正確に設定してください。振動が軽減しない場合や軌跡精度が悪化する場合があります。
- 軌跡精度が悪化する場合は、速度や加速度を下げるか機能を無効にしてください。
- @E,@C等のエンコーダ待ち時間が増加する可能性があります。
- 力制御時は、制振機能Mを無効にしてください。
- 2台以上のロボットで付加軸トラッキングを行う場合は、マスターとスレーブで制振機能Mの有効/無効を一致させる必要があります。詳細については、コンベアトラッキング取扱説明書の「付加軸トラッキングにおいて制振機能Mを使用する場合」を参照してください。
-
HSシリーズロボットを使用してコンベアトラッキング(付加軸トラッキングを除く)または円形トラッキングを行っている設備において、ロボット(ロボットコントローラを含む)をHSA1シリーズロボットに置き換える場合、注意すべき内容があります。
詳細は、コンベアトラッキング取扱説明書の「注意事項」もしくは、円形トラッキング取扱説明書の「注意事項」を参照してください。
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