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ツール定義の注意点
ツール定義を行う場合の注意点を以下に示します。
- ChangeToolコマンドは、TakeArmコマンドによりロボット制御権(セマフォ)を取得したプログラムでのみ実行できます。
また、TakeArmコマンド実行により、ツール定義はTOOL0(メカニカルインタフェース座標)に初期化されます。 - プログラム内において、ChangeToolコマンドを入力したステップからそのツールが有効になり、次のChangeToolコマンドが有効となるまで、そのツールが有効になります。
- プログラム内において、ChangeToolコマンドがまったく入力されていないときは、TOOL0(メカニカルインタフェース座標)となります。
- 手動モードで[M-MOD]によりツール座標系を選択したあと、手動動作のTOOLモードは、変更しない限りそのツールが有効になります。
- 現在位置・姿勢を記録したときに有効であったツール番号と、その位置姿勢への移動を実行するときに有効なツール番号とが異なると、ロボットフランジ面の位置・姿勢が、記録時の位置・姿勢と異なる位置・姿勢に移動しますので、注意してください。
例えばプログラム作成時に、TOOL0の状態でApproachの目標位置・姿勢を記録したあと、挿入モードでそのApproachコマンド以前のステップに、ツール定義番号n(≠0)を挿入した場合、そのプログラムを実行するとツール定義の違い分だけ、記録した位置からずれた位置・姿勢ヘ、ロボットのフランジ中心が移動することになります。 - プログラム実行時のツールと手動モード時のツールは同じ領域に保存されています。
従って、プログラム実行後、手動モードに切り替えた場合、プログラム実行時に設定されたツールが有効となります。 - 現在有効になっているツール番号は、ティーチングペンダントで確認することができます。
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