ID : 115
#Include
機能
指定したファイルを読込みます。
構文
#Include "ファイルパス"
または
#Include <ファイルパス>
指定項目
- ファイルパス
-
読込むファイルのパスを指定します。
読込むことのできるファイルはプログラムファイル(.pcs)とヘッダファイル(.h)です。
お客様にて作成したプログラムファイル(.pcs)およびヘッダファイル(.h)はファイルパスをダブルクォーテーション("")で囲んでください。システムヘッダファイルを使用する場合は、ファイルパスを不等号(<>)で囲んでください。
ファイル名にはワイルドカードを使用することができます。ワイルドカードとは、「任意の文字」を意味する特殊文字で「*」と「?」があります。
「*」は任意の長さの任意の文字、「?」は任意の文字の1文字として使用できます。
(例)abe.pcs,abce.pcs,abcde.pcs の場合
・a*e.pcsはabe.pcs,abce.pcs,abcde.pcsが対象
・a?e.pcsはabe.pcsが対象
・a??e.pcsはabce.pcsが対象
解説
コンパイルする時に、指定したファイルの内容を読込み、#Includeを記述したファイル(読込先ファイル)に貼り付け、読込先ファイルの一部としてコンパイルします(「プログラムファイルからプロシージャを呼び出す」参照)。その際、mainプロシージャは指定したファイルのファイル名に変換されます。
同じファイルを複数回指定した場合は、2回目以降のファイルは読込みません。
また、読込先ファイルを指定した場合も読込みません。
たとえばpro1.pcsの内容が次のような場合
#Include pro2.pcs
#Include pro2.pcs
#Include pro1.pcs
2行目、3行目はコンパイル時に無視されます。
関連項目
注意事項
- 読込んだファイルは#Includeを記述した行に展開されます。
- 操作盤ファイルを読込むことはできません。
- フォルダ名にはワイルドカードは使用できません。
- システムヘッダファイルをダブルクォーテーション("")で囲んだ場合、#Includeを記述したプログラムファイル(.pcs)が格納されているフォルダ内から、指定したファイル名のシステムヘッダファイルを読込もうとします。そこにファイルが存在しなかった場合、システム内のシステムヘッダファイルを読込みます。従って、もし#Includeを記述したプログラムファイル(.pcs)が格納されているフォルダ内に、システムヘッダファイルと同じファイル名のヘッダファイルを作成した場合、そちらのヘッダファイルを読込みますのでご注意ください。
用例
'!TITLE "プリプロセッサプログラムの取り込み"
' ヘッダファイルおよび、pcsファイルの取り込み
' TEST.hファイルの取り込み
#Include "TEST.h"
' Include_Sample2.pcsファイルの取り込み
#Include "Include_Sample2.pcs"
Sub Sample_Include
Dim aaa As String
' TEST.hファイル内の記号定数NAMEをaaaに代入
aaa = NAME
' メッセージ出力ウィンドウにTEST.hファイル内の文字列を表示
PrintDbg aaa
' Include_Sample2.pcsファイル呼び出し
Call Include_Sample2
End Sub
ID : 115