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4軸ロボットで扱う位置データ

位置データとは、ロボットのフランジ中心(ツール定義が有効なときはツール先端)の位置と、そのときのロボットの姿勢を表す、7要素のベース座標系(ワーク座標系が有効なときはワーク座標系)のデータをいいます。

ロボットの現在位置や移動目標位置を表現するとき、ロボットの姿勢も含めて、この位置データを使います。

X、Y、Zで示される座標値とは、ロボットのフランジ中心(ツール定義が有効な時はツール先端)の位置をベース座標系(ワーク座標系が有効なときはワーク座標系)で示した値で、単位は[mm]です。

RZで示される回転角とは、メカニカルインタフェース座標系(ツール定義が有効な時はツール座標系)のX軸とベース座標系(ワーク座標系が有効なときはワーク座標系)のX軸がなす角で単位は[deg]です。ベース座標(ワーク座標系が有効なときはワーク座標系)のZ軸まわりにRZ回転したときのX軸がメカニカルインタフェース座標系(ツール座標系)のX軸と一致します。

FIGで示される形態とは、ロボットアームの関節がとる形態です。形態を表す値を選んで指定することもできますが、自動的に最適な値を選択してくれる機能を使用すると、簡単に指定することができます。自動選択の機能ついては、機能ガイドの「最適Fig自動選択機能(Auto Fig)」を参照してください。

4軸の形態について

4軸ロボットはツール先端の1つの位置に対して、下図に示すように2通りの手系をとることができます。これに第4軸の形態を組み合わせると、1つの位置に対して下表に示す4種類の形態をとることができます。

形 態
0 SINGLE―RIGHTY
1 SINGLE―LEFTY
16 DOUBLE―RIGHTY
17 DOUBLE―LEFTY

レフティー(LEFTY)·ライティー(RIGHTY)

右手系 左手系

図に示すようにロボットを上から見て(床置きの場合)第2軸がベース座標系X軸のプラス側にある状態を右手系と呼び、第2軸がそのマイナス側にある状態を左手系と呼びます。

シングル(SINGLE)·ダブル(DOUBLE)

第4軸の回転角θ4が(-180°<θ4≤180°)の場合がシングルで、(180°<θ4≤360°または -360°<θ4≤-180°)の場合がダブルです。

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