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ロボットハンド設計上の注意点
ロボットのハンドを設計するときは、以下の項目を満足するように設計します。
ロボットハンド設計上の注意点を守らないと、ロボット本体の各締結部にゆるみ、ガタ、位置ズレなどが発生し、ロボットのメカ部品およびロボットコントローラが破損する危険があります。
ハンド質量
ハンド・ツール(ワークも含む)の総質量の最大値が、ロボットの最大可搬質量以下になるように設計してください。ハンド・ツールに使う配線、配管材なども総質量に含めることを忘れないでください。
ハンド・ツール総質量最大値 ≦ 最大可搬質量 (ワーク質量を含む) |
ハンド重心位置
ハンド・ツール(ワークも含む)の重心位置が、下図に示す範囲になるように設計してください。
最大許容慣性モーメント:0.05kgm2 |
T軸回り慣性モーメント
ハンド・ツール(ワークも含む)のT軸回り慣性モーメントが、ロボットのT軸最大許容慣性モーメント以下になるように設計してください。
ハンド・ツールT軸回り慣性モーメント ≦ 最大許容慣性モーメント (ワーク質量を含む) (XRシリーズ:0.05kgm2) |
ハンド・ツールのT軸回り慣性モーメントを求めるときには、「慣性モーメント計算式」を参考にしてください。
ロボットハンド取り付け時の注意
基準穴φ5H7には、ピンで叩き込むような外力を加えないでください。故障の原因となります。
基準穴については、「第4軸(T軸)のCALSET治具の取付け手順
」を参照してください。
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