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清掃・消毒と保守点検
清掃・消毒
食品用ロボットジャケットの清掃・消毒には以下の点をご参照ください。
- ロボットジャケットを清掃・消毒する際には以下の表をご参照いただき、指定の薬剤をご使用ください。
- 安全のため、必ずロボットコントローラの電源をOFFにしてから作業を行ってください。
- ロボット停止直後はロボットが高温になっている可能性があります。しばらく時間がたってから清掃作業を行ってください。
- ロボットジャケットの清掃・消毒方法としましては、清掃漏れを防ぐためにジャケットをロボットから脱がしてからの漬け置き洗いを推奨いたします。
- お客様のご使用いただく環境によって、毎日ロボットからジャケットを取り外す事ができない場合は、拭き取り清掃を行ってください。放水による洗浄を行うとロボット本体への浸水のおそれがあります。
- 消毒には次亜塩素酸ナトリウムを推奨いたします。
次亜塩素酸ナトリウム濃度:200ppm以下
塩酸希釈品使用可能 - 60℃以上の熱湯による消毒を行う際は、必ずロボットジャケットをロボット本体から取り外して、ジャケットのみに実施してください。 その際、ロボット本体にお湯がかからないよう注意してください。
- 洗浄・消毒した後は必ず水で薬液を洗い流し、よく乾燥させてからご使用ください。 薬液が付着したまま使用するとロボットジャケットの劣化を早めます。また、十分に乾かないまま使用しますとカビの発生および細菌の繁殖につながります。ジャケットを干す場合は陰干ししてください。
- 水、薬液などの液体が生地の裏側まで染み込むようになりましたら、ジャケットの交換をお願いいたします。
洗浄方法 | 作業詳細 |
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漬け置き洗い (推奨) |
ロボットジャケットを洗浄する際にはこちらの浸け置き洗いを推奨します。 以下の手順で作業を行ってください。
ジャケットをロボットから脱がしてシンクなどに以下のいづれかの薬剤を用意し、浸け置きします。(*1) |
拭き取り | お客様のご使用いただく環境によって、毎日ロボットからジャケットを取り外す事ができないなどの理由がある場合には、以下の手順で拭き取り洗浄を行ってください。ジャケットの縫い目部分は浸水の可能性があります。拭き取り洗浄や水拭きをする際にはご注意ください。また、拭き残しがないようにご注意ください。
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消毒 | 毎日の洗浄以外に定期的に以下の薬剤での消毒を行っていただくことでより清潔な状態を保つことができます。
※15分以上漬けないでください。 |
(*1) ロボットジャケットをロボットから取り外す際、ジャケットを傷付けないようご注意ください。
(*2) 洗剤、消毒剤を使用していただく際には必ず「安全データシート」と商品に記載してある「使用上の注意」をご確認ください。
(*3) フランジ部品には強アルカリ性の洗剤(pH11を超える)は使用しないでください。
上記に記載してある洗剤または消毒剤以外のものを使用する場合は、 "弊社営業" にお問い合わせください。
- ロボットハンドを取り外して拭き取り洗浄する場合、必ず "ロボットハンドの取り外し" をご確認いただき、ロボットジャケット取付用フランジにOリングおよび洗浄用保護カバーを取り付けてから洗浄してください。取り付けない場合、内部に液体が浸水し破損の原因となります。洗浄用保護カバーはオプションとして販売しております。(品番:410389-317*)
- 洗濯機での洗浄は行わないでください。また、手洗いの場合、強い力でジャケットを揉みこまないでください。
- アイロンを使用する場合は低温(100℃)までとしてください。
保守点検
日常点検
ロボットマニュアルの日常点検に加え、以下の内容を追加してください。
点検箇所または作動 | 点検方法 | 判定基準 | 不具合時の処置方法 |
---|---|---|---|
ロボットジャケット | 目視 | 傷、破れ、ほつれがないこと | 修理·交換 |
汚れのないこと | 清掃·消毒 |
不具合時の処置方法の修理や交換については、専門的作業が伴う内容もありますので、弊社 "ロボットサービス部門" にご連絡ください。
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