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作業上の注意2
残圧の開放
空気系統部分の分解・部品交換等の作業を行なうときは、あらかじめ駆動用シリンダ内の残圧を開放してください。
設置後および部品交換後の初期テスト
設置後および部品交換後は初期テストを実施してください。
各軸を手動モードで操作し動作すれば合格です。
確認運転時の注意
確認運転を行なう場合は、作業者はできる限り可動制限領域の外に出て、行なってください。
また、防護手段が有効であるか、初期テストと定期的な検査を実施してください。防護手段としては、非常停止スイッチ、安全防護柵に連動した信号(自動イネーブル信号、防護停止信号)、機械的なストッパ(メカストッパ)などがあります。
自動運転時の注意
起動時の措置
自動モード選択の前に、全ての安全防護機能が機能していることを確認してください。ロボットの起動は安全防護柵の外から行ってください(特に内部自動運転ではご注意ください)。さらに、あらかじめ次の事項を確認するとともに一定の合図を定め、関係作業者に対し合図を行なってください。
- ロボットの安全防護柵内に人がいないこと。
- ティーチングペンダント・工具等が所定の位置にあること。
- ロボットまたは関連機器の異常を示すランプ等による異常表示がされていないこと。
- 自動運転時の確認ランプ等による自動運転中であることを示す表示がされていることを確認してください。
- 異常発生時の措置
ロボットまたは関連機器に異常が発生し応急処置のため安全防護柵内に立ち入るときは、非常停止装置を作動させる等によりロボットの運転を停止させ、起動スイッチに作業中である旨の表示をする等、作業者以外の者がロボットを操作することを防止するための措置を講じてください。
作業時の電源遮断
- 設置、組立(電気配線、ツール・ハンド組付け、エア配管)、日常点検、修理、部品交換などの作業を行う時は、電源を切って行ってください。
- コントローラの電源スイッチは、二次側遮断用です。電源スイッチを切っても内部には充電部が残っています。作業をする場合は、電源コネクタを抜くか、設備のブレーカを切って確実にコントローラへの電力を遮断して下さい。
- さらに、他の作業者が不用意に電源を入れることができないよう、ロックアウトを行って下さい。
オプションの食品用ロボットジャケットを使用する場合において、ロボットジャケットをロボットから取り外す際、ロボットの停止直後はロボット本体表面が高温となっている可能性があります。停止後は、一定時間をおいてからロボットジャケットを取り外すようにしてください。
停止後すぐに作業したい場合は、厚手の長手袋などを使用し、直接ロボットに触れないようにしてください。
清掃時の注意
- ロボットやケーブル類の清掃を行なう際には、設備の電源ブレーカを切ってください。
- オプションの食品用ロボットジャケットを使用する場合において、ロボットジャケットの洗剤、消毒剤を使用していただく際には、必ず薬液の「SDS(安全データシート)」と薬液に記載してある「使用上の注意」をご確認いただき、適切な使用方法で作業を行ってください。また、熱湯を使用する際には、やけどに注意してください。
ペンダントの安全な保管
誤操作を防止するため使用していないティーチングペンダントやミニペンダントは管理された場所に保管してください。
修理時の注意
- 定められた範囲以外の修理は行なわないでください。
- いかなる場合においても、インターロック機構を取りはずさないでください。
- 電池の交換等のためにロボットコントローラの蓋を開くときは、必ずロボットコントローラのパワースイッチを切って、電源ケーブルを取りはずしてください。
- 補修用の部品は必ず当社指定のものをご使用ください。
非常時及び異常事態の対応
非常時及び異常事態が発生した場合に、要員がとるべき対応を決め訓練をしておいてください。
ロボットに捕捉された場合は手で軸を押して脱出することができます。ブレーキにより軸が押せない場合は、ブレーキ解除ユニットやティーチングペンダントによりブレーキを解除してください。
ブレーキ解除については、各ロボットの設置・保守ガイドを参照してください。
軸を押す時には力を入れ過ぎて怪我をしないよう気をつけてください。特にブレーキなしの軸には注意してください。
メカストッパについて
メカストッパにロボットが衝突した場合は、ロボットが損傷している場合がありますので、ご使用の前に、弊社サービスに点検・修理をご依頼ください。
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