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ロボットハンド設計上の注意点
ロボットのハンドを設計するときは、以下の項目を満足するように設計します。
ロボットハンド設計上の注意点を守らない場合、ロボット本体の各締結部にゆるみ、ガタが発生し、位置ズレを起こしたり、最悪の場合には、ロボットのメカ部品およびロボットコントローラが破損する危険があります。
ハンド質量
ハンド・ツール(ワークも含む)の総質量の最大値が、ロボットの最大可搬質量以下になるように設計してください。ハンド・ツールに使う配線、配管材等も総質量に含まれます。
ハンド・ツール総質量最大値(ワーク質量を含む)≦最大可搬質量
ハンド重心位置
ハンド・ツール(ワークも含む)の重心位置が、下図の範囲におさまるように設計してください。
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VP-6242 | VP-5243 |
J4、J5、J6回り慣性モーメント
ハンド・ツール(ワークも含む)のJ4、J5、J6回り慣性モーメントが、ロボットの最大許容慣性モーメント以下になるように設計してください。
ハンド・ツールのJ4、J5、J6回り慣性モーメント(ワーク質量を含む)≦最大許容慣性モーメント
適用ロボット | 適用軸 | 最大許容慣性モーメント |
---|---|---|
VP-6242(6軸タイプ) |
J4、J5回り | 0.030kgm2 |
J6回り | 0.007kgm2 | |
VP-5243(5軸タイプ) |
J5回り | 0.040kgm2 |
J6回り | 0.010kgm2 |
ロボットハンド取り付け時の注意
基準穴φ5H7には、ピンで叩き込むような外力を加えないでください。故障の原因となります。
基準穴については、「第6軸へのCALSET治具の取付け手順 」を参照してください。
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