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ロボット本体の運搬
運搬時の注意
VS-***シリーズのロボットは、質量が約50 kgあります。ロボットの運搬には、十分な性能のクレーンを使用してください。
運搬作業は必ず2名以上で行ってください。
作業者は、ヘルメット・安全靴・安全めがね・手袋を着用してください。
ワイヤは、所定の吊りボルト(アイボルト)に固定してください。吊りボルト以外の場所に固定して吊すと、破損し怪我をする危険があります。
ロボットの運搬姿勢
ロボット本体の運搬は下記のように行ってください。
移設する場合は下記のバランスの取れる姿勢にしてから運搬してください。

吊りボルトで吊った場合に比較的バランスのよいロボットの姿勢
VS-050: | J1 = 0°, J2 = -10°, J3 = 140°, J4 = 0°, J5 = 50°, J6 = 180° |
---|---|
VS-060: | J1 = 0°, J2 = -20°, J3 = 130°, J4 = 0°, J5 = 70°, J6 = 180° |
VS-068: | J1 = 0°, J2 = -10°, J3 = 140°, J4 = 0°, J5 = 50°, J6 = 180° |
VS-087: | J1 = 0°, J2 = -20°, J3 = 130°, J4 = 0°, J5 = 70°, J6 = 180° |
コネクタパネル底面仕様ロボットの運搬時の注意
コネクタパネル底面仕様のロボットを運搬する場合は設置面にコネクタ類が出ていますので仮置きができません。運搬先までの経路や運搬先のロボットの取扱いを事前に準備してから運搬してください。
天吊り設置の場合の運搬時の注意
天吊り設置の場合は以下の点に注意し、安全を確保してください。
作業者は必ず2名以上で行ってください。作業者は安全靴、手袋、安全めがね、ヘルメット等の安全を確保できる装備をしてください。
周囲の作業スペースは十分に確保してください。
ロボットの吊り上げには、十分な能力のあるリフターやクレーンを使用してください。
ロボットの回転は専用の治具など作成し、安全に行ってください。
ロボットを持上げるときや設置方向へロボットを回転するときに手や体を挟む可能性のある箇所は事前にチェックし、挟むことのない処置をしてください。
吊上げたロボットの下に入らないようにしてください。
現場の環境、設備、人数など条件に合わせて安全を確保して設置をしてください。設置の一例を「天吊り設置の例」に収録します。
壁掛け設置の場合の運搬時の注意
壁掛け設置の場合は弊社営業に問合わせください。
外付けバッテリユニットを接続しているロボットの注意
外付けバッテリユニットを接続しているロボットは本体内部のエンコーダバックアップ電池を取外しています。ロボットを移設するときや運搬、取外しするときなどロボットから外付けバッテリボックスを取り外すときはロボット内のエンコーダバックアップ電池を再度取付けてください。ロボット内にエンコーダバックアップ電池を取り付けないまま、外付けバッテリユニットを取外すとエンコーダデータが消失します。外付けバッテリユニットを取外す前にロボット本体内にエンコーダバックアップ電池が入っていることを確認してください。
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