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ロボット本体の設置環境
ロボット本体の設置環境を、下表に示します。また、設置用架台は充分な剛性のものを準備してください。
ロボットを含む設備に電気溶接は行なわないでください。モータエンコーダやロボットコントローラに大電流が流れ、故障する危険があります。どうしても電気溶接を行なう場合は、設備から、ロボット本体とロボットコントローラを一旦取り外してください。
耐悪環境タイプ(IP67)、防塵・防滴タイプ(IP54)の標準カラーリングロボットは、降りかかる液体や環境により塗装が剥がれることがあります。ご注意ください。
項目 | 環境・条件 |
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設置用架台の平面度 | 0.1/500mm |
設置用架台の剛性 | 鉄鋼材料を使用すること |
設置方向 | 床置き、天吊り または、壁掛け (*1) |
周囲温度 | 運転時:0~40℃ 保管・運送時:-10~60℃ (*2) (*3) |
相対湿度 | 運転時:20~90 %RH(結露不可) 保管・運送時:40~75 %RH(結露不可) |
振動 | 運転時:4.9 m/s²(0.5G)以下 保管・運送時:29.4 m/s²(3G)以下 (*4) |
高度 | 運転時:1,000 m以下 |
安全な設置環境 | 「安全にご使用いただくために」の「適切な設置環境の確保」を参照してください。 |
作業スペース等 | ・点検、分解のためのスペースが充分確保されていること ・ロボット背後に配線スペースをとり、ケーブルの自重が直接コネクタにかからないように、取付面あるいは梁に配線を固定すること 本体間ケーブル配線スペース
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接地条件 | 機能接地 5.5mm²以上の配線 |
*1 壁掛け設置の場合は第1軸の可動範囲が狭くなります。弊社営業にお問い合わせください。
*2 範囲外での使用の際は、弊社営業にお問い合わせください。
*3 ロボットの使用条件として設定する「78:周囲環境温度」パラメータに、周囲環境温度の最大値を設定してください。詳細はパラメータリストの「ユーザ」パラメータを参照してください。設定の手順については、操作ガイドの「使用条件の表示・設定 」を参照してください。
*4 設備運送時など、設置されたロボットに上記を超える振動や衝撃が加わらないようロボット各軸に措置を講じてください。設備運送後にエラー解除できない場合やロボット損傷、異常を確認した場合は、弊社サービスにご連絡ください。
クリーンタイプの設置環境の注意
クリーンタイプ(ISOクラス3, 5)は以下の内容を注意してください。
- クリーンルーム環境への対応はロボット本体のみです。ロボットコントローラおよびオプション品は適合していません。
- 出荷時にはフランジ部には防錆油などが付着していることがあります。ふき取って使用してください。
- 可動部(関節)に大きな衝撃を加えないでください。
- クリーンルーム環境対応は自動運転時のみです。保守作業や教示などの手動動作は含まれておりません。
- CALSETやエンコーダバックアップ電池の交換作業などの保守作業ではシール部などからゴミが飛散することがあります。注意してください。
- お客様のクリーンルーム仕様への詳細な適合状況は弊社営業へお問い合わせください。
振動
過度の振動や衝撃が加えられる環境での設置は避けてください。
設備運送時、設置されたロボットに過度な振動や衝撃が加わらないように、運送時のロボット姿勢を各軸メカストッパに当てた状態にしてください。各軸に緩衝材で保護する等の措置を講じてください。
輸送中の過度な振動が電源OFF時のロボット本体に加わった場合、エラー0x8320411*「エンコーダ基準位置異常です」が発生することがあります。
ご購入後初めてロボットを「電源入り」にしたときに、エラー0x8320411*「エンコーダ基準位置異常です」が発生した場合は、エラーコード表の復帰処置欄に従っての処置、または、弊社サービスへの連絡をお願いします。
ロボット本体とロボットコントローラの接続
ロボット本体とロボットコントローラは、セットで調整して出荷しています。複数台のロボットをご購入の場合、ロボット本体とロボットコントローラの組み合わせを間違わないようにしてください。
セットになるロボット本体とロボットコントローラのシリアルナンバーは同じです。
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