AREA
(ステートメント)

干渉チェックを行なうエリアを宣言します。

AREA <エリア番号>,<ポジション>,<ベクトル>,<I/O番号>,<干渉位置格納ポジション型変数番号>[,<エラー検出設定>]

干渉チェックエリアを宣言します。
<エリア番号>で宣言できるエリア番号は、0~31までの32ヶ所です。
<ポジション>は、干渉チェックエリアの中心位置と角度を指定するポジションです。
<ベクトル>は、干渉チェックエリアの範囲を指定するベクトルです。
エリアの一辺の長さは、<ベクトル>の各成分の2倍の長さとなります。
<I/O番号>には、干渉チェックエリアで干渉が起こったときにSETするI/O番号を与えます。I/Oの状態は、RESETAREAを実行するか、そのI/OをRESETするまで保持されます。
[Ver.1.8以降]では、10104、IO[104]とIO変数表記が可能になりました。また、-1を設定することによりIO出力を行わない設定が可能になりました。
<干渉位置格納ポジション型変数番号>には、干渉した位置を格納するポジション型変数の番号を与えます。
[Ver.1.8以降]では、P55、P[55]とP型変数表記が可能になりました。また、-1を設定するとP型変数への位置の取り込みを行わない設定が可能になりました。
<エラー検出設定>には、位置干渉検出のエラー条件を設定します。干渉時のエラー設定は以下のとおりです。
0: エリア領域内部に干渉時、エラー出力無し
1: エリア領域内部に干渉時、エラー出力
2: エリア領域内部に干渉時、エラー出力(手動に切換えて操作可)
3: エリア領域外部に干渉時、エラー出力無し
4: エリア領域外部に干渉時、エラー出力
5: エリア領域外部に干渉時、エラー出力(手動に切換えて操作可)
干渉のチェックは、ツール座標系の原点と干渉チェックエリアに指定した直方体を比較します。干渉チェックエリアの内側にツール座標原点を検出すると、干渉と判定されます。
干渉位置格納ポジション型変数番号には、干渉が検出されたとき(I/OがSETされたとき)の、ユーザ座標系におけるツール座標原点位置が格納されます。一般には直方体の面上の点になりますが、SETAREA実行時にツール座標原点が直方体内部にある場合は、その位置となります。
WINCAPSⅢ、ティーチングペンダントでも設定が可能です。

-
エリアの中心位置は、常にWORK0が基準になっています。
-
ユーザ座標系を変更しても、干渉チェックエリアの位置は変わりません。


共通
AREA 2, P50, V10, 104, 55
|
'2番にP50, V10で規定されるエリアを定義します。
|
SETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを有効にします。
|
RESETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを無効にします。
|
6軸
AREA 2, P50+(100, 100, 0, 10, 0, 0 ), V10, 104, 55
|
|
|
'2番にP50+(100, 100, 0, 10, 0, 0 ), V50で規定さ
'れるエリアを定義します。
|
SETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを有効にします。
|
RESETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを無効にします。
|
4軸
AREA 2, P50+(100, 100, 0, 10 ), V10, 104, 55
|
|
|
'2番にP50+(100, 100, 0, 10 ), V50で規定されるエ
'リアを定義します。
|
SETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを有効にします。
|
RESETAREA 2
|
'2番のエリアチェックを無効にします。
|