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オブジェクト

オブジェクトとは

ここでいうオブジェクトとは、オブジェクト指向プログラミングにおけるオブジェクトのことで、操作される対象別に属性データと操作コマンドを合体したソフトウェアモジュールのことです。

オブジェクト指向プログラミングについての詳細は、VB(Visual Basic)などのプログラミング言語の入門書を参考にしてください。

オブジェクト指向プログラミングでは、属性データのことをプロパティ、操作コマンドのことをメソッドと呼びます。

オブジェクトと通常操作の違い

通常の操作の場合とオブジェクトでは下表のように表記が異なります。

オブジェクトでは、まず対象であるオブジェクトを指定し、そのオブジェクトの持つコマンドや属性名を指定します。

種類 通常 オブジェクト
操作 (コマンド) (対象名) (オブジェクト名).(コマンド)
値の読出し

(データ名)

(オブジェクト名).(属性名)
値の書込み (データ名) = (値) (オブジェクト名).(属性名) = (値)

操作を行う場合

通常操作の場合、どのコマンドがどの対象を扱うことができるか、またどのように対象を扱うかを把握しておく必要があります。

一方、オブジェクトでは、そのオブジェクトの持つコマンドの中から実行したいものを選択すればよく、コマンドはそのオブジェクト用にカスタマイズされているため扱いやすくなっています。

値を扱う場合

通常操作の場合、データの値を直接読書きするため、データの構造を把握しておく必要があります。

一方、オブジェクトでは、属性名と値を対にして扱えばよく、オブジェクトがどのようなデータ構造でデータを管理しているかを把握する必要はありません。

オブジェクトの使用方法

一般的にオブジェクトを使用するには、使用前にオブジェクトの生成という準備が必要です。しかし、PacScriptではあらかじめオブジェクトが登録されていて、オブジェクトの生成は不要です。このような生成が不要なオブジェクトを組込みオブジェクトといいます。

組込みオブジェクトの種類については「組込みオブジェクト」を参照してください。

また、プロバイダでもオブジェクトを使用します。プロバイダは、オプションボードや外部デバイスを、共通のインタフェース仕様で使用するためのしくみです。

詳細はプロバイダガイドを参照してください。

組込みオブジェクトを使用する場合、下記のように表記します。

操作

(オブジェクト名).(コマンド)

値の読出し

(オブジェクト名).(属性名)

読出した値を変数へ格納する場合は下記のようにします。

(値を格納する変数名)=(オブジェクト名).(属性名)

値の書込み

(オブジェクト名).(属性名) = (値)

直接、値を指定する代わりに、値を格納した変数を指定することもできます。

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