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プロバイダエラーの見方
プロバイダを使ったプログラムを実行時に、“0x81608FFF”のエラーコードが出ることがあります。これはRC8シリーズで規定されていないエラーコードという意味です。
プロバイダのエラーコードを確認するために[詳細を表示]ボタンを押してください。
詳細情報に表示される、“オリジナルナンバ”と書かれたエラーコードが、プロバイダが返している本当のエラーコードになります。ここを見て、対応するエラー情報をエラーコード一覧から探してください。
プロバイダーのエラーコードの種類
プロバイダが返すエラーコードは大きく分けて2種類あります。
共通に定義されているエラーコード | “ORiN2 プログラミングガイド”の2.2.7章”エラーコード”を参照してください。ORiN2_ProgrammersGuide_ja.pdf (PDF:2,493KB) |
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各機器に定義されているエラーコード | 各プロバイダの説明書を参照してください。 |
共通エラーの例
下記の例は、In-Sightとコントローラが接続されていない状態で、Cognex In-Sightプロバイダを用いたプログラムを実行した場合に生じる共通エラーを表しています。
1
上記プログラムを実行すると下記のエラーが発生します。
8行目のAddControllerの関数でエラー(0x8091274D)が発生したことが分かります。
2
0x8091XXXXは共通エラーで、Winsockのエラーコードということが“ORiN2 プログラミングガイド”から分かります。
3
274Dの部分をWinsockのエラーコード一覧から検索すると、“WSAETIMEDOUT”接続が拒否されたということが分かります。
独自エラーの例
Cognex In-Sightプロバイダにて、正しくないコマンドを実行した場合に独自エラーが起こる例です。
1
上記プログラムを実行すると下記のエラーが発生します。
10行目でExecuteの関数でエラー(0x80100011)が発生したことが分かります。
2
0x8010XXXXはプロバイダ独自のエラーであることが、各機器用の取説から分かります。
3
エラー番号の構成は下記のようになっているので、In-Sightからは“-1”が返ってきていることが分かります。
0x80100010 + 戻り値の絶対値(戻り値:0~-9)
4
In-Sightの取説を見ると、SetEventのエラーコードは下記のように定義されています。“-1”の説明よりエラーの内容が分かります。
SetEventの エラーコード |
説明 |
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-1 | イベントコードが範囲外 (0 ~ 8 以外) であるか、整数でありません。 |
-2 | コマンドを実行することができなかったか、システムがオフラインです。 |
-6 | ユーザがコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。 |
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