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ロボット本体の設置環境
ロボット本体およびロボットコントローラを設置するにあたっては、「安全上のご注意」の「設置上の注意」の各項目に、使用環境が合っていることを確認してください。また、振動によって機器が影響を受けないように配慮してください。
設置環境が適切でないと、機能や性能が十分発揮されないばかりでなく、機器の寿命を縮めたり、思わぬ故障の原因となったりすることがあります。
振動
過度の振動や衝撃が加えられる環境での設置は避けてください。
設備運送時、設置されたロボットに過度な振動や衝撃が加わらないように、運送時のロボット姿勢を各軸メカストッパに当てた状態にしてください。各軸に緩衝材で保護する等の措置を講じてください。
輸送中の過度な振動が電源OFF時のロボット本体に加わった場合、エラー0x8320411*「エンコーダ基準位置異常です」が発生することがあります。
ご購入後初めてロボットを「電源入り」にしたときに、エラー0x8320411*「エンコーダ基準位置異常です」が発生した場合は、エラーコード表の復帰処置欄に従っての処置、または、弊社サービスへの連絡をお願いします。
ロボット本体とロボットコントローラの接続
ロボット本体とロボットコントローラは、セットで調整して出荷しています。複数台のロボットをご購入の場合、ロボット本体とロボットコントローラの組合わせを間違わないようにしてください。
セットになるロボット本体とロボットコントローラのシリアルナンバーは同じです。
ロボット本体の設置環境
ロボット本体の設置環境を下表に示します。
- ロボットを含む設備に電気溶接は行なわないでください。モータエンコーダやロボットコントローラに大電流が流れ、故障する危険があります。どうしても電気溶接を行なう場合は、設備から、ロボット本体とロボットコントローラを一旦取りはずしてください。
- ジャバラ部へ直接噴流がかかる使い方は避けてください。
項 目 | 環 境・条 件 |
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設置方向 | 床置き、天吊り※(ロボットを横にする姿勢は避けてください。) |
周囲温度 | 運転時:0~40℃ 保管・運送時:-10~60℃ |
湿度 | 運転時:20~90%RH (結露不可) 保管・運送時:40~75%RH (結露不可) |
振動 | 運転時:4.9 m/s2 (0.5G) 以下 保管・運送時:29.4 m/s2 (3G) 以下 |
高度 | 運転時:1,000m以下 |
安全な設置環境 | 「安全上のご注意」の適切な設置環境の確保を参照してください。 |
作業スペース等 | ・点検、分解のためのスペースが充分確保されていること ・ロボット背後に配線スペースをとり、ケーブルの自重が直接コネクタにかからないように、取付面あるいは梁に配線を固定すること 本体間ケーブル配線スペース
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接地条件 | 「ロボット本体の接地」を参照 |
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