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ID : 1946

ツール座標系のメリット

ツール座標系を使うメリットについて説明します。

手動動作、ティーチング時

手動モードで動作させる場合、ツール座標系を使用すると、ハンド面を任意の方向へ動かすことが可能になり、ティーチングしやすくなります。

メカニカルインタフェース座標系適用時との動作の比較を下図に示します。

メカニカルインタフェース座標系(TOOL0) ツール座標系
X- を押す場合 Z- を押す場合
ハンド面を任意の方向へ移動するティーチングが可能になる。
RX+ を押す場合 RZ+ を押す場合
ハンドを中心とした回転動作のティーチングが可能になる。

プログラム動作時

APPROACH、DEPARTコマンドを使用する場合

APPROACHコマンドとDEPARTコマンドの動作方向は、ツール座標のZ軸方向です。Z軸の向きは、ツール座標の定義によって自由に変えることができます。下図に例を示します。


TOOL0(メカニカルインタフェース座標系)

TOOL座標を定義してベクトルの方向を変更

ROTATEHコマンドを使用する場合

ROTATEHコマンドは、ツール座標のZ軸を回転軸とする回転動作を行います。Z軸の向きは、ツール座標の定義によって自由に変えることができます。下図に例を示します。


TOOL0(メカニカルインタフェース座標系)

TOOL定義でベクトル方向の変更と原点をオフセット

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