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ティーチチェックモード
ティーチチェックモードでは、速度制限付き状態でロボットを自動運転させ、ティーチングペンダントまたはミニペンダントを使ってティーチングを終えたプログラムに誤りがないか最終チェックすることができます。制限事項は以下のとおりです。
- ティーチチェックモードでの最高速度は、自動モードで設定されている最高速度の10%以下に抑えられます。
ティーチチェックにおけるロボットの最高速度は、フランジ(メカニカルインタフェース)およびTCP点において250mm/s以下に制限されます。
ただし、TCPから離れた位置にある可動部(ツール周辺部、外部のユーザ配線など)は、制限以上の速度になる可能性があるので注意してください。
- プログラム実行時には、デッドマンスイッチと[OK]の両方を押し続けていないとロボットを動作させることができません。
ティーチチェックには、サイクルチェックとステップ送りの2種類があります。
サイクルチェックは、選択したプログラムを現在の実行行から最後まで1サイクルだけ実行します。
ステップ送りは、選択したプログラムを現在の実行行から1ステップだけ実行します。
この操作を行うとロボットが動作します。作業者は作業開始前に必ずロボットの動作範囲から出てください。
ティーチチェックモードでは複数のプログラムを同時に実行することはできません。したがって、別のプログラムの同時実行を指定するRUNコマンドは通常タスクではすべて無視されます。
この操作が必要なとき
ロボットのそばでプログラムを使ってロボットを自動動作させながら、ティーチングで指定したポイントや軌跡などを安全に確認または修正したい場合に行います。
ステップ送りの便利機能
ステップオーバー
CALL文のステップ送りには次の2つの実行方法があります。
ステップイン | CALL先のステップへ移動し、ステップ送りのたびに順次ステップを実行します。 |
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ステップオーバー | CALL文の中は連続して実行し、CALL文の次のステップへ移動します。CALL先が評価済みプログラムの場合は再実行の手間が省けて便利です。 |
リピート
リピート機能がONの場合は「OK」ボタンだけでステップ送りを繰返すことができます。
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