<< 前へ        次へ >>

ID : 845

ロボットハンド設計上の注意点

ロボットのハンドを設計するときは、以下の項目を満足するように設計します。

ロボットハンド設計上の注意点を守らない場合、ロボット本体の各締結部にゆるみ、ガタが発生し、位置ズレを起こしたり、最悪の場合には、ロボットのメカ部品およびロボットコントローラが破損する危険があります。

ハンド質量

ハンド・ツール(ワークも含む)の総質量の最大値が、ロボットの最大可搬質量以下になるように設計してください。ハンド・ツールに使う配線、配管材等も総質量に含まれます。

ハンド・ツール総質量最大値(ワーク質量を含む)≦最大可搬質量(10kg)

ハンド重心位置

ハンド・ツール(ワークも含む)の重心位置が、下図の範囲におさまるように設計してください。

J4、J5、J6回り慣性モーメント

ハンド・ツール(ワークも含む)のJ4、J5、J6回り慣性モーメントが、ロボットの最大許容慣性モーメント以下になるように設計してください。

ハンド・ツールのJ4、J5、J6回り慣性モーメント(ワーク質量を含む)≦最大許容慣性モーメント

可搬設定

最大許容慣性モーメント [kg・㎡]

[kg] J4、J5まわり J6まわり
~1 0.04 0.006
~2 0.07 0.013
~3 0.11 0.019
~4 0.14 0.026
~5 0.18 0.032
~6 0.22 0.038
~7 0.25 0.045
~8 0.29 0.051
~9 0.32 0.058
~10 0.36 0.064

ロボットハンド取り付け時の注意

基準穴φ6H7には、ピンで叩き込むような外力を加えないでください。故障の原因となります。
基準穴については、「第6軸へのCALSET治具の取り付け手順 」を参照してください。

 

 

ID : 845

<< 前へ        次へ >>

このページに関連する情報
慣性モーメント計算式