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システム構成と構成要素

DeviceNetによるネットワークシステムの構成と構成要素について説明します。

システム構成例

 

ノード

DeviceNetのノードには、外部 I/Oを接続するスレーブと、それらスレーブを管理するマスタがあります。マスタとスレーブにおいて、アドレスはネットワーク上の設定のみで行なわれるため物理的な配置は自由です。

  • スレーブは、最大63台接続可能です。

幹線・支線

幹線とは、両端に終端抵抗を取付けたケーブルをさします。 支線とは、その幹線から分岐したケーブルをさします。 幹線・支線ともDeviceNet太ケーブル、DeviceNet細ケーブルまたは両方を使用して構築することができます。

  • 太ケーブルは長距離の幹線として、または強度の高い幹線や支線として使用されます。
  • 細ケーブルは幹線や支線の配線および終端処理を容易に行なう場合に使用されます。

幹線長

DeviceNetで使用可能な幹線の合計長は、データ転送速度および使用するケーブルタイプ(太ケーブルまたは細ケーブル)によって異なります。


通信速度

太ケーブルだけを使用した場合の
最大ケーブル長

細ケーブルだけを使用した場合の
最大ケーブル長

125 Kbps

500 m

100 m

250 Kbps

250 m

500 Kbps

100 m

なおDeviceNetでは、太ケーブル・細ケーブルを組合せて構築することも可能です。その場合、太ケーブルと細ケーブルを合計した最大ケーブル長は次の計算式で求めることができます。

L(太)は太ケーブルの長さ、L(細)は細ケーブルの長さを表します。


通信速度

ネットワーク最大長

125 Kbps

L(太)+5×L(細)≦500 m

250 Kbps

L(太)+2.5×L(細)≦250 m

500 Kbps

L(太)+L(細)≦100 m

支線長

支線長は、幹線のタップから支線最遠端ノードまでのケーブル距離です。また、ネットワーク全体の支線の総延長(合計長)は通信速度によって異なるため、下表の総延長距離以内にしてください。


通信速度

支線の長さ

最大長

総延長距離

125 Kbps

6 m

156 m

250 Kbps

78 m

500 Kbps

39 m


終端抵抗

DeviceNetでは、終端抵抗を幹線の両端に取付ける必要があります。終端抵抗の仕様は以下の通りです。

  • 121Ω
  • 1%の金属皮膜
  • 1/4W

終端抵抗はノードに取付けないでください。障害の原因となることがあります。

通信電源

DeviceNetを使用するためには、DeviceNetケーブルを通じて各ノードに通信電源を供給する必要があります。なお、通信電源、内部回路電源、I/O電源は、すべて別電源で供給してください。

DeviceNet接続方式

DeviceNetの接続方式には、下図のようなマルチドロップ・スター結線・T分岐・ディジーチェーン・支線分岐など、さまざまな接続形態を取ることが可能です。

DeviceNetの接続方式

 

 

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