ID : 5450
CALSET実施前の確認事項
VS-6556/6577シリーズロボットには4軸のメカエンドがありません。
CALSET実施時に4軸のCALSET位置を1回転(360°)間違えると、機内配線がクランクに巻かれて断線します。4軸メカエンド無し機種のCALSETを行なうときは、以下のように正規の4軸位置の確認をした上で作業を進めてください。
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4軸を360°以上回転させると機内配線が断線するので注意(4軸メカエンド無し機種)
CALSET実施前の4軸位置の確認
- 手動動作で、ハンド制御信号コネクタが上面にくるように4軸を動かします。
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セカンドアームのカバーを外し、機内配線が観察できるようにします。 下図に各機種の取外すカバーを示します。
VS-6577 VS-6556 -
4軸が正規の位置にあるか、確認します。
「セカンドアームのハンド制御信号コネクタ(CN21)面が上側」において、「機内配線がクランクに巻かれていない状態」が正規の位置です。
VS-6577の場合の確認方法 この機内配線が見えているのが正常。(機内配線がクランクに巻かれると、見えなくなる)
VS-6556の場合の確認方法この機内配線がこの状態で見えているのが正常。 4軸を左図の状態から回転させていくと、機内配線が、クランクに巻かれて左図の位置では見えなくなる。
(図は250°回転付近) - 正規の位置でない場合は、手動動作で、4軸を正規の位置まで動かします。以上でCALSET前の準備が完了です。
以上の手順を省略すると、4軸のCALSET位置を1回転(360°)間違える恐れがあり、その場合は機内配線がクランクに巻かれて断線しますので注意してください。
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