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PAC言語の特長

PacScriptの説明とその特長

PacScriptとは

PacScriptとはデンソーロボットを制御するためのプログラミング言語です。
"PacScript"の"PAC"は以下の言葉の頭文字を省略したものです。

  • P: Programable
  • A: Automation
  • C: Controller

PacScriptの構成

PacScriptはユーザの作成するプログラムファイルから、実行プログラムを生成します。この実行プログラムをタスクと呼びます。タスクを実行することでさまざまな動作や処理を行います。
RC8シリーズでは一般的なパソコンと同様にファイルを管理します。プログラムファイルは複数作ることができ、フォルダで管理できます。

RC8シリーズで扱うことのできるファイル

RC8シリーズで扱うことのできる以下のファイルの名前(ファイル名)は命名規則に従わなければいけません。

  • プログラムファイル
    PacScriptプログラムを記述するファイルです。ロボットに一連の作業を行わせるための、複数のコマンド(命令)を記述したものです。タスクとして実行できます。ファイル拡張子は".pcs"です。
  • ヘッダファイル
    マクロ定義などを記述するファイルです。ファイル拡張子は".h"です。
  • その他のファイル
    操作盤で使用するBMPファイルなども扱えます。

文と行

PacScript言語のプログラムは、複数の行から構成されます。

  • 任意の行に、一つの文を記述できます。
  • 1行の長さは、1024バイトまでです。
  • 文は、Pac Script言語による処理を記述する最小の単位であり、一つのコマンドで構成されます。
  • コマンドは、コマンドの名称と、コマンドに与える情報(パラメータ)から構成されます。

名前

PacScript言語には、プログラムの中にあるさまざまな要素を識別するための規則があります。この章では、この規則について説明します。なお、コマンド、変数、関数、ラベル、プログラムを表す名前は、次の規則に従います。

  • 第1文字目はアルファベット[a-z]
  • 2文字目以降はアルファベット[a-z]および数字[0-9]、"_"( underscore)です。
  • 大文字と小文字の区別はありません。"Test01"と"test01"、"TEST01"は同一名称として認識します。
  • 1バイト文字のみ有効です。
  • 使用できる文字数は最大64文字です。
  • 予約語は名前として使用することができません。

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