ST_SetGrvOffset  (ステートメント)  【Ver.1.9 以降】


各関節の重力トルクより重力補償値を補正します。


ST_SetGrvOffset


ロボットの各関節は、重力により、下向きの静荷重(重力トルク)を受けます。重力補償ステートメント(ST_SetGravity)により重力バランスを設定できますが、先端負荷質量設定値と実際の負荷質量とのずれ等により、重力バランスにずれが生じる場合があります。本機能は、ロボットが停止した状態で重力トルクを推定し、重力補償値を補正します。



  • ロボット制御権を取得(TAKEARM)したタスクにて実行下さい。ロボット制御権未取得の場合は、エラー「21F7アームセマフォを取得できません」が発生します。
  • モータ電源がONでロボットが停止した状態で実行してください。モータ電源OFF状態で実行した場合、エラー「6006モータ電源がオフです」が発生します。ロボットが動作中に実行した場合、エラー「600Bロボット動作中です」が発生します。直前の動作コマンドのパス開始変位の指定は@Eにすることをお薦めします(@0でも「エラー600Bロボット動作中」発生する可能性があります)。
  • 重力補償補正を実行した姿勢から大きく変化した場合は、補正にずれが生じます。その場合は再度補正を実施して下さい。
  • 使用条件の電流制限リセット設定値が1、3、5、7以外の場合は、モータ電源投入時に補正値が0にリセットされます。


ST_SetGrvOffset